NEXNEXT

僕はこのデッキの開発に携わっていないですが、ゆりちゃんさんに頼まれたので記事を書くことに。





マナロックの殿堂によりモルトNEXTというデッキのコスト6の札、NEXTまでの時間稼ぎ、なおかつ自身が勝ち筋になりえるこのカードの後釜を探すことに。
同じスクランブルチェンジのギミックを搭載するNEXXIIのNEXがその役割を担うことができるのではないかと考える。


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NEXとバルキリールピアの採用により、各環境デッキに対する的確なプレイの選択が可能に。

4マナでスクチェンNEXをした場合、バルキリーチェンジドギラゴン剣からロマネを投げて2ブーストをすることでハンドに単色があればもう1度NEXを、多色しかなくチャージしても5マナしか使えない状況でもロマネをバルキリーに進化させれば攻めの手を緩ませることがない。

スクチェンNEXTで閣設置、次ターンNEXバルキリーで剣をサーチ、ドラゴンを2体出したので閣が龍解しそのままバトライループに入ることができ、勝ち盤面をつくりやすい。

一見受けが弱いように見えるが、現環境のビートデッキ(成長系や赤白バイク)に対する回答がしっかり存在する。
成長系はデュアルショックゲーになってしまい運要素が大きい。
赤白バイク相手はブーストが間に合えばスクチェンNEXから剣ロマネやプチョでゲームセットまで持っていける強みがある。

現環境で戦っても極端な不利対面がないことも強み。
赤白バイク、ドロマー、サザン、デッドゾーン相手に有利に戦え、不利対面は成長系とロージアダンテが4~5割といったところ。


























とこれまで書いてほしいと言われたところを書いてきた。
めちゃくちゃにいじってもらってかまわないそうだ。
じゃあ僕の意見を書いていこう。

一言で言わせてもらうと、僕はこの構築に納得がいっていない。
どうしてこれが入ってるだとか、どうしてこの枚数なのかという理解はしているけど、それでそうですかと納得ができない。


まず僕のモルトNEXTというデッキタイプに対してのイメージを。

「相手のデッキに応じて受けや攻めをケアしながら殴り、ケアができないのであればワンショットという強いプランを選べる」

これに尽きる。マナロックは相手の攻めをケアしながら殴れるので、このデッキとマッチしすぎていた。
あと優秀なブーストによってデッキスロットを圧縮し、その結果パワーカードを多く積むことが可能だということも特徴だ。





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適当に記号をつけた。

〇が単体で勝ち筋を作ることができるカード(ここでいう単体とは、手札からプレイしたとき、バトルゾーン、手札に関わらずに仕事をする1枚のカード)
△が他のカードと組み合わせなければ最大の効果を発揮し攻めることができないカード。
×がプレイしてもテンポアドバンテージしかとれないカード、または相手の動きに依存しているカード。

このデッキはトップ勝負が本当にモルトNEXTか?っていうくらい弱い。ひとつひとつの歯車がしっかり噛み合わないと仕事をしない。それをバルキリールピアのサーチで誤魔化している気がする。

相手の受けをケアする方法もモルトNEXTと閣ループに依存しすぎていた。除去札として使えるのがNEXTとゴールデン。閣ループしても踏み倒しメタで先にダイハードが死んでいった。除去を動きの中で自然に使える構築ではなかった。
踏み倒しメタがつらすぎて大事なNEXTを除去に当てる行為がひたすらに弱い。


このデッキの問題はNEXTに負荷がかかりすぎている点。はっきりそう感じた。






というわけで改善してみた。



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今更説明する必要もないだろうが、モルト覇は
「ケアしながら殴る」
というコンセプトに非常にマッチし、単体でも強い。
NEXから綺麗に繋がるため、ギガハートを龍解させるプランもとりやすい。


続いてミツルギブーストだが、
「除去」を自然に行ないながらマナアドバンテージを稼ぐことができ、動きに組み込みやすい。
当たり前のことを書いた。

サソリスやサザンの展開を阻害したり、ロージアダンテのチェンジ元を破壊したりと色々な場面で活躍する。



他の1枚1枚の役割についてわざわざ語る必要はないと思う。
知りたかったら使うのが早い。
こういうデッキ紹介では「カードの説明」より「構築に至るまでの経緯」や「カードの枚数調整」のほうが優先すべきだと考えている。



カレーの作り方を説明するのにじゃがいもやにんじんとは何かを説明するようなものだ。

どうやって作るのか、材料はどれをどのくらい使うのかを教えるほうがいいに決まってる。

たまに珍しい食材を使うときだけ、それについて語るほうがいいだろう。




というわけで「構築に至るまでの経緯」は記したので「カードの枚数調整」について。
枚数が変わらなかったものは割愛。超次元もテンプレなので。

OUT:デュアルショック×4 
   リュウセイジアース×2
   ドギラゴールデン×1

IN:モルト覇×3
  マナロック×1
  ミツルギ×3





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成長に強い。

裏を返せば成長相手にしか必要ではない。
そのために4枠を割くのであれば他の自分の動きを強くするカードを入れたほうが得策ではないだろうか。
極端に成長が増えるのであれば採用を考える。




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考えれば考えるほど、このカードはハンドから出すならNEXのほうが優先され、剣効果でマナから出すならロマネやミツルギのほうが優先されるのではないかと思うようになった。
確かにマナから2打点が出せるのは便利であり、ハンデスされた時の効果も優秀だが、絶対に必要というわけでもなかった。




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なくても困らない。しかもこのカードを剣より優先する意味がわからない。
本当にわからなかった。





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NEXTと違って何度もぽいぽい投げる札ではないが、引いて腐るカードでもないので3。
デッキ内のSAは多いに越したことはない。





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殿堂カードなので1しか積めない。
バルキリーでサーチするとき、ここでマナロ持ってこれたらなと思う場面が多発したので採用。





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NEXが入っていることにより、踏み倒しメタが他のNEXTよりつらいので3投。
2でも引けるという人は1枠ドギ剣に割いたほうがいい。




これでデッキに関することは終わり。
あとは今感じていることを少々。










目的と手段が入れ替わっていませんか?

ブログやSNS、動画投稿などはあくまで手段だと僕は考えています。

目的は対戦。楽しく対戦するためにレシピを真似したり、勝つために人の考えを知ったり。



それなのに対戦を手段とし、それを発信することで得られる評価を目的とする人を見かけました。

評価を受けるべきは自分なのに、それを他の人が受けている、と。

そんなことを包み隠さず語っている人もいました。



僕は評価は必要ないと言ってるわけではないです。

良い評価をもらえたら、それは嬉しいに決まってるじゃないですか。


ただ、純粋に対戦を楽しんでいますか?

カードゲームは対人戦、1人ではできません。必ず相手がいます。

その相手が対戦を蔑ろにし、結果を報告し得られる評価のほうを楽しみにしている。

そんなの雰囲気でわかるじゃないですか。こっちがつまらなくなります。




もう1度訊きます。

あなたは純粋に対戦を楽しんでいますか?