それでも猿は勇気をくれて
僕にとっての猿ループは
友達であり、
恋人であり、
どうしようもなく敵である。
邂逅
ほぼDM休止状態であった僕が3月に復帰するにあたってまず目を付けたのがステップルというカードでした。
サソリスよりもベイBステップルマリニャンから4ターン目にループに入ることができる猿が強いということだったので、1度も触ったことがなかったデッキに手を付け始めました。
当時は新弾が出たばかりでステップル入りのリストが出回っておらず、1から構築する必要がありました。
始めにデッキを組む際参考にさせてもらったのはBさんのレシピです。
— B (@gakusei_nito) 2017年3月19日twitter.com
ジャスミンの枠をステップルに変えて回してみた感想は
「ベイBステップルマリニャンで気持ちよくなれない」
ジャックマリニャンが3では当然です。
あまり優先度が高くないのだろうなとリストを見た時点で感じていたサンナップ2枚をジャックマリニャンに変えたところ、とてもしっくりくる構築になりました。
今でもその構築を使っています。
話は変わりますが、みなさんはゲームをするとき攻略本を見る派ですか?それとも見ない派ですか?
僕は見ない派です。
というわけでそんな人がループ方法など確認するはずもなく、何も調べずに構築だけが先に決まってしまいました。
そこからはループルートを探す毎日です。
来る日も来る日もデッキを回してループ方法や入り方を調べる、知らないダンジョンをマッピングしていくような楽しさがそこにはありました。
毎日顔を合わせてくだらないことで笑い合える、卒業して空いてしまった「友達」という隙間に猿ループはぴたりとはまるものでした。
拡散
4月になり僕は今まで暮らしてきた福島を離れ宮城へ。
DMの調整をする環境が大きく変わったことが非常に自分にプラスとなったと感じています。
猿ループというデッキを嫌悪せず、寧ろ猿ループすごいね、面白そうだから教えてと周りが言ってくれたことが嬉しくて嬉しくて。
「人にわかりやすく説明する」
ループデッキに必要になってくるプロセスを練習する上で最高の環境でした。
松川組のみなさん、本当にありがとうございました。
自分の好きなものを紹介する、こんなに楽しいことはありません。
葛藤
GP4thやCSなどで猿ループの活躍を見かけることが多くなり、日に日に
「猿ループを倒したい」
という感情が強くなっていきました。
他にもじゃんけんゲーのミラーをやりたくないだとか流行っているデッキはメタられるだとか色々な理由をつけて触るのをやめようと考えました。
この記事に出会うまでは。
正直腹が立ちました。
でもそういうときは大抵正論を言われた時なんですよね。
ベストデッキに真摯に向き合う、今までの僕はそれができずに逃げてきました。
自分を変えられるチャンスは今しかない。
猿ループは僕にとって、僕のカードゲーマーとしてのプレイスタイルにおいて、どうしようもなく敵でした。
構築
ループ方法とか採用意義とかは他の人が書いてくれているでしょう。
なので要所だけ。
個人的にメインデッキで絶対必要だと考えているところは
マップ4
ジャック4
ステップル4
マリニャン4
ジャーベル4
ナッツ4
サンマ4
アラゴト3
カブラ2
ゴエモンキー1
ララバイ1
ゴーヤ1
計36枚です。ここは弄れません。
ゴーヤは1枚ハンドにあるだけでループの盤面を作れる最強カードなのでたくさん積みたいのですけどね。
オーロラの理由はトップしたときの強さが違うからです。アラゴトをマナに落として無理やり入る可能性を考えるとギョウより優先したいです。ドロマーなどのハンデスがあるデッキと戦うと強さがわかります。ギョウは山札枚数管理も面倒ですし。
墓地回収はオールオーバーザワールドがあるのでなんとかなりますし、オチャが欲しいと思ったことはありませんでした。
巨石2枚は僕がそういう性格だからです。ピン投のカードなんて引けません。
戦績
猿ループを使用した大会の戦績は
- シーガル仙台駅前店非公認チーム戦(21チーム) 全勝優勝
- 第1回みんなの仙台駅前GP(77人) ベスト4
- 第12回シーガル泉CS 3位
安定して勝てていました。
最後のシーガルCSだけレポを書きたいと思います。
1回戦:猿ループ 〇
先行。お互いステップルスタート。こちらはマリニャンでブッカをプレイするが相手はマリニャンをプレイできず。
そのままペースを握り2ターン後にはループに入りました。
2回戦:赤緑モルト王 〇
後攻でしたがガイムソウ型、火の子スタートだったのでミツルギにだけ注意してプレイしました。
7貯められる前にループして勝ち。
3回戦:赤白t青バイク 〇
先行。不利なマッチアップでしたが相手が3tフォースレッドゾーン、4tフォースザゼットのムーブだったので巨石で返し、ジャックナッツナッツでループに入り勝ち。
4回戦:成長ミラダンテ ×
後攻をとって絶望。
1コスチェンジンババと順調な動きに対してこちらはステップルのみ。
しかし相手はXIIが引けずウィニービート。
4ターン目のジャスキルに対し革命0トリガーで巨石をプレイ。すでにトレマを2回プレイしており、マナにオーロラも落ちていたので大丈夫だろうと考えていたら両方マップ捲って負け。椅子から転げ落ちました。
5回戦:赤黒デッド 〇
先行。ステップルジャックゴーヤマナッツから次のターンにアラゴトとナッツ出してアラゴト2枚で無限ブースト。祈りながらターンを返したらニトロしか飛んでこなかったのでアラゴトでハンドに戻ったゴーヤ投げてループに入って勝ち。
5位上がり。
本戦
1回戦:3killべアフガン 〇
この試合が1番熱かった。
先行ステップルスタート。相手は1コスプレイから進化設計図。ベアッサー×2とサンマを回収。攻撃時ベアッサーに侵略で真ん中の盾に攻撃。
これがなかったら負けてました。
ジャーベル立てて場を4体にし、カブラ攻撃時サンマ。
相手もサンナップサンマッドでジャーベルをマナに、サンマ攻撃時侵略ベアッサーでボードをとってくるが、この時点で相手のハンドは1。
べアフガンキリンの確率は低く、もし来ても巨石があるからどうにかなると判断しマリニャンブッカ。
キリンしか飛んでこなかったので次のターンにループして勝ちました。
2回戦:墓地退化 ×〇〇
ここからマッチ。
1戦目は先にオニカマスとシュテロンを立てられる。
トップジャーベルからサンマを回収、ジャーベル攻撃時サンマッド3点ステップルとかで2点。
ラス盾クロック。
何がおかしいか気づいたでしょうか。そうです、お互いオニカマス効果を忘れています。
次のターンアツトエマタイでゴワルスキーを持ってこられて負け。
2戦目は後攻ベイBステップル、マリニャンハンドにあったがナッツ×2とゴーヤがあったのでナッツ×2をプレイ。
返しに退化されなかったのでループして勝ち。
3戦目は4ターン目に退化されなかったので先行5ターンループが決まりました。
準決勝:オニカマスバスター ×〇×
1戦目はバスターGOされて巨石なし。
2戦目はバスターからのステップル2体除去されたがサンマ使ってなんとかしたところでダイスを張られる。
ループは無理だと諦めて殴りに行くが、またオニカマス効果忘れてダイスガロウズで打点足りなくなる。
しかし返しにバスターがないので勝ちました。
3戦目はじゃんけん負けが響きました。
先にフェアホバスターで盤面処理され、盾が0になりましたがサンマが1しかなくて返せず次のターンにダイレクトで負け。
3決:モルトNEXT 〇〇
両試合無心でベイBステップルマリニャンから4ターンループしたら勝てました。
というわけで3位になれました。
過去最高の順位、自身の意識改革を手伝ってくれた猿ループに感謝しかありません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ではでは。
この風が吹くならば君と歩いて行ける
LAST LIVE DVD「andymori ラストライブ 2014.10.15 日本武道館」から『それでも夜は星を連れて』
勇気をくれてありがとう、ゴエモンキー。