ポケモンカードしたらデュエマの環境が見えてきた


ポケモンカードゲームポケモン、エネルギー、トレーナーズの3種類のカードを駆使して対戦するカードゲームだ。
デッキは60枚、同じカードは4枚まで。
お互いにサイドを6枚準備、相手のポケモンを倒したときに自分はサイドからカードを1枚(EX,GXは2枚)取ることができ、先になくなったプレイヤーが勝つ。
または相手の場のポケモンを0にしても勝つことができる。


わざを使うことができるのはバトル場のポケモンのみだったり、1ターンに手札から付けることができるエネルギーは1枚、使うことができるサポート(トレーナーズの1種)は1枚、わざは1回、1体のポケモンに付けられるポケモンのどうぐ(トレーナーズの1種)は1枚だったり。
特性や効果で例外はあるが、このように多くの制限が設けられている。



先日ポケモンカードの非公認に参加した。
2回戦で当たった対戦相手が正直に言ってしまうと
「カードゲームが下手な人」
のテンプレだった。


序盤の相手のプレイはハイパーボールで手札を捨ててウソッキーを回収したりプラターヌでドローしたりと順調な滑り出し。



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潤沢なハンド、バトル場にはイワンコ、ベンチにはもう1体のイワンコウソッキー。エネルギーもベンチのイワンコにつけてある。



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ここで相手はかるいしをバトル場のイワンコに、こだわりハチマキをベンチのイワンコにつけた。
そしてハンドを減らしたことで場に出したシェイミの特性を使ってカードを引く。



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ここでターンエンド。この最後のシェイミが初心者の僕から見てもあまり上手いプレイではないように思えた。
実際この対戦ではフィールドブロアーでどうぐをトラッシュ。
終盤ではシェイミをフラダリでバトル場に出してMサーナイトのわざで倒し、サイドレースをこちらが有利に進める展開となった。


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使用したグッズは即効性がなく、ハンドキープをしておけば、こちらがハンドに干渉しなければ役目を果たさずに使えなくなることはなかった。
初ターンは進化もできないルールがあり、サポートもエネルギーも手札から場に出して特にプレイできるカードもなさそうであったため、シェイミをプレイするのは次ターンでよかったのかもしれない。



瞬間的な最大値のパフォーマンスは負け筋を生み出してしまう。








更に対戦は進み、こちらのバトル場にはわざが出せるだけのエネルギーがついたMサーナイト、相手のバトル場にはダメージを与えられていて次のターンにわざを喰らうときぜつしてしまうルガルガン


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相手はルガルガンが倒されないようにあなぬけのひもを使用。こちらはもう1体のエネルギーがついていないMサーナイト、相手はエネルギーのついていないイワンコをバトル場に。
このプレイをしたということはもう1度ルガルガンを前に出す方法があるか、もしくはバトル場のイワンコにエネルギーを2個つけて進化する手段があるかと予想していたのだが、どちらもされることがなくターンエンド。


その後バトル場のMサーナイトのわざを使用できる状態にして、ルガルガンをフラダリで引きずり出しきぜつに。
この何もわざを使わないターンによって先手後手が逆転し、そのままこちらが勝利した。




その場凌ぎのプレイは状況を好転させない。



















「外側から見る」というプロセスは新しい発見を与えてくれる。
帰りの電車で非公認のことを振り返ると、何故多くの人がデュエルマスターズの現環境に不満を持っているのかわかった。




「瞬間的な最大値のパフォーマンス」と「その場凌ぎのプレイ」、この2つでも勝つことができるのが今のデュエルマスターズだ。



後先を考えないスクチェンモルネクハートバーン、ベイBステップルマリニャン。
このような「瞬間的な最大値のパフォーマンス」をしても返すことが可能な札は少なく、そのまま押し切られてしまう。


とりあえずスクチェンバトライ閣、とりあえずマリニャンブルニカ。
このような「その場凌ぎのプレイ」でも勝ちに繋がることがある。


僕はそれが悪いことだとは思わない。
寧ろこれを楽しむべきだ。




ポケモンカードゲームでは多くの行動制限、サイドは1ターンに1、2枚しか取れないというルールのために大体の試合がロングゲームになる。
序盤にいくら瞬間火力を出しても勝つことはできず、1度サイドレースで不利になると後手に回るプレイヤーは厳しい戦いを強いられる。



だがデュエルマスターズは違う。
圧倒的な速度で押し切る爽快感、どんな盤面でも戦況を覆す逆転劇。
これを楽しまないでどうする。


多くのプレイヤーが過去に囚われている。
あの頃は良かった、なんて言葉は聞き飽きた。
今のデュエルマスターズの良いところをもっと見てほしい。
僕が楽しいと思っているデュエルマスターズを否定しないでくれ。



「外から見る」ということをぜひ実行してもらいたい。
僕のようにポケモンカードゲームでもいいし他のゲームでもいい。
なんならスポーツや料理、美術館巡りでも構わない。
必要なのは「過去」と比べるのではなく「他」と比べることだ。
どんなに足掻いても過去は帰ってこない。





変わるべきはプレイヤーの方ではないのか?